猫月の語り第三話@二階劇場 2015.06.20 [ライブ]
いよいよ今宵完結。猫月の語り。
今回も会場に並べられた20席満席の会場。
「BGMが無いと寂しいね」と色んな曲をサラサラとピアノで奏でる村上さん。何気にみんなが聞き入ってしまうので(笑)
「まだ、始まってませんよ。BGMですから(笑)」
・・・自分の曲を弾かないところはさすがだなぁと。BGMで終われなくなってしまうから
照明を落として・・・
第二話の余韻をいざなう♪あいにゆけ から、語りが始まります。
「トトトト。トトトト。」
「僕を食べないで!!」
「大丈夫。僕は君を食べないよ。」
「君、名前はなんていうの?」
「名前?名前なんて無いよ」
「そうか、じゃ君の名前を付けてあげる。<トトト>にしよう。ねぇ?トトト僕と一緒に旅をしないかい?」
ブルーはネズミのトトトを連れて、白い猫を探す旅に出掛けました。
「ブルー。お腹が空いたよう・・・」
「すみませーん。何か、食べさせてくれませんか?」
「やぁ、ブルーよく来たね。」
ブルーの好物にトトトの好きなチーズを出してくれました。
「何故だろう?この街の人を僕は知らないのに、この街の人は僕たちの事を知っているみたいだ」
「僕たちは何も持っていないのに・・・」
「私は、料理を作るのが好きだから作っているんだよ。そして、美味しい。と食べてもらえるのが嬉しい。ただ、それだけだよ」
今度は洋服屋さん
「やぁ、ブルー。この洋服、君にピッタリだよ!」
ブルーは服を着せてもらいました。
今度は広場から楽しげな音楽が聞こえてきました。
みんなで奏でる楽しい音楽。
「ブルーそのエメラルドの石を月の光にあてたらいけないよ・・・」
「ブルー!!大変だよ。石が落ちてるよ!!大変だよ。月の光に当てちゃいけないって言われてたのに・・・」
黒い闇と灰色の風がブルーとトトトを一瞬にして包み込みました。
ブルーは体が全然動きません。
「ブルー何をやってるんだい?エサが目の前にあるじゃないか?なぜ、食べないんだい?」
ブルーは大きな力に支配されて、トトトを今まさに食べようと
「ぼ、僕は君を食べないよ!!」
黒い闇と灰色の風が消えました。
「さっきのは何だったんだろう?」
気付くと目の前に、あのエメラルドの瞳をした白い猫が
「ようやく会えた」
「何を言ってるんだい?ずっと前から白い猫はいたじゃないか。」
「君の心の中に」
ブルーは温もりの中で眠りにつきました
目が覚めると、目の前に見た事もない楽器が
「何だろう?」
ブルーは懐かしい気持ちで楽器を手に取りました。
♪まわれ~まわれ~・・・
「何で僕この楽器を弾けるんだろう?何で僕、歌えるんだろう?」
ブルーとトトトは一緒にあっちの街からこっちの街へと、今度は歌を歌う旅に出掛けました。
二人はすっかり人気者です。
という訳で、ブルーが探していた白い猫は、なんと心の中にいたのです。
そして、ブルーは音楽を奏でて歌って、みんなを幸せな気持ちにしてくれる猫だったのです。
予想外な展開にビックリ。でも、学芸会以来だよ汗。と言っていた村上さんの語りが、何かしっくりとくる感じがしていたのは、ブルーが歌旅をする猫で、村上さんもまた歌旅をするアーティストさんだから。
だったからなのかなぁ~と。思ったり。
第三話まで完結した、猫月の語り。お疲れ様でした。
3回とも満員御礼。二階劇場の歴史にブルーとトトトの小さくて大きな足跡。
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