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猫月の語り第二部@二階劇場 2014.10.18 [ライブ]

2015.6.20にいよいよ最終章第三部が開催されます。
それを祝して、第二部のあらすじをサラッと・・・長いけど。
さすがに記憶が限界なので、1回旅をしました。
20141018IMG_20141018_143637.jpg
北へ北へ足を走らせ、ついに寒さと空腹と疲れで倒れてしまったブルー。
けれどブルーは温かい光に包まれて、再び、白い猫を探す旅へ・・・

「マスター白い猫を知らないかい?」
「白い猫は森にいるって聞いたことがあるよ。でも、そう簡単な旅じゃないよ。それでも行くのかい?」

ブルーは白い猫を探しに森へ・・・そこは、今まで見た事のない世界。暗闇に光る眼。今までに嗅いだ事のない獣の匂い。
ブルーは恐怖と戦いながらも、森の中へ・・・もう、どっちへ行くのか、どこから来たのか解らなくなってしまって・・・眠りに落ちてしまいます。

「この世の生き物は、力の強いものが弱いものを食べる。だから、力の弱いものは、沢山子孫を残す。もっと力の弱いものは、力の強いものに守られて生きる。そうやって、命は繋がっていくんだよ。それが仲間なんだよ」
「命の繋がり?仲間って何?」
街で暮らしていたブルーには、自然の温かさや怖さはまだ解っていないようでした。

「白い猫はどこにいるんですか?」
「白い猫は月に消えて行ったよ」
「白い猫は月にいるんですか?」
「さぁ・・・月の事は森にある泉の魚に聞くと良いよ」
ブルーは森にある泉を探し、足を走らせます。

途中、お腹が空いてしまったブルー。自然の中で本能が目覚め始めたのでしょうか、川の魚がパシャっと飛び跳ねたかと思うと、ブルーは鋭い爪を出し魚を捕えていました。
「痛い!!」魚が叫びました。
「ごめんなさい!!」ブルーもとっさに謝ります。そして、魚を川へ戻そうとしたら
「もう、遅いんだ。だから、一思いに僕を食べてくれ。そしたら、僕は君の中で生きられる」そう魚は言い残して、もうピクリともしませんでした。
ブルーは泣きながら、その魚を食べました。
これが命の繋がり。沢山の命が自分の中で生きている事を知ったのです。

ブルーは再び、森を走ります。
すると、今度は怪我をして木から落ちてしまった、フクロウの子供に出会います。
フクロウの子供は恐怖で逃げようとしますが、体が動きません。
「大丈夫。僕は君を食べないよ」
ブルーはそっと、フクロウの子供の傷をなめてあげました。
フクロウの子供が安心した頃、二人の上に大きな影が・・・フクロウの親でした。一瞬のうちに、ブルーとフクロウの子供は木の一番高くにある、巣に連れて行かれてしまいました。
フクロウの子供は親との再会に喜び。今度はブルーが恐怖に包まれました。
もう、だめかもしれない。体中の細胞が縮んでしまったように、体が動きません。ブルーは必死に白い猫のこと、今までのことをフクロウに話しました。
「あのまま、子供を連れ去って逃げていれば、捕まらずに済んだのに・・・今日はここで、休んで行きなさい」
ブルーは食べられずに済みました。そして、仲間というものを知ったのです。

再び、泉を探して森をさまようブルー。夜になり、満月が現れた頃、ブルーに似た猫と道化師に出会いました。道化師はヘンテコな歌を歌って、ブルーが話しかけようとすると、スーッと遠くに、ブルーが追いかけようとすると、森の奥へ行ってしまいました。後を追ったブルー。
気が付くと泉に来ていました。そして、満月の中にあのエメラルド色の瞳の白い猫を見つけたのです。
「やっと会えた!!」
二人は長い時間見つめ合いました。
白い猫が月の中に消えて行きます。
「待って!!まだ何も話してないじゃないか!!」
二人が見つめ合った時間はどうやらほんの一瞬だったようです。
「行かないで!!」
ブルーは泉に映る月に勢いよく飛び込みました。
どんどんブルーの体は泉に吸い込まれていきます。寒さにブルーが気を失いかけた頃、大きな魚、エルドラゴンがブルーを背中に乗せて泳いで行きます。不思議と苦しくありません。海の中の見た事の無い景色。

「白い猫を知らないかい?月にいたんだ」
「白い猫は知らないが、月の事は管理人に聞いたら良いよ」

次にブルーが気づいた時、目の前にはメリーゴーランドがありました。何だか懐かしい気持ちでブルーはメリーゴーランドに乗りました。何回も何回も・・・
鍵の音で目が覚めました。
「いつまで乗っているんだい?」
「あなたが管理人?もう少しだけ・・・乗っていたらダメかな?」
「もう少しって、もう君は2千年も乗り続けているんだよ」
「2千年??」

「キミはどっちの月に行きたいんだい?」
「どっちって二つあるの?」
「月と猫月だよ」
「白い猫はどっちにいるの?」
「さぁ?」
管理人は鍵の束を差し出しました。色んな形の鍵が何本も、そして1本だけ他のより古くて錆びた鍵がありました。ブルーは迷わず、その鍵を選びました。
すると管理人は、小さな箱をブルーに渡しました。なんだか、埃が被った、良く見ると宝箱のような形をした、ブルーと刻まれた箱。鍵を開けるのと、中にはエメラルド色の丸い石が入っていました。
「僕は、猫月に行きます」

ブルーは再びエルドラゴンの背に乗り、猫月へ旅立ちました・・・


2015-06-15 19:11  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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